みんながみんなそうじゃないけど、けっこう時間にルーズなメキシコ人に呆れてしまいます
メキシコの語学学校で日本語クラスを教えていた時の事。
午後3時から1時間。又は午後4時から1時間だけ高校1年生の女の子に日本語を教えていました。
なぜ時間が変わるかというと、女の子のスケジュールに合わせて、前日までに連絡が入ります。
もし私が都合が悪ければ時間や曜日を変更するか、キャンセルになるかです。
週1回、それも1時間だけなので、自分で一生懸命勉強しないとなかなか上達しません。
彼女はマンガとか日本語文化が好きで日本語を勉強しているのかな、と思っていましたが、どうもそうではなさそうでした。
彼女のお母さんが日本語を子供に習わせたくて通わせているようでした。
彼女は全く日本語にも日本文化にも興味がありませんでした。
興味があるふりをしていましたが・・・
宿題は一応はやって来ましたが、単語も文型も先週やったことはほとんど全部忘れていました。
なので復習しながら先に少し進む感じでした。
毎回授業初めに小テストをすることにしました。
単語や文型を覚えてほしかったからです。
「来週はこれをそのままテストするから覚えてきてね」
何をテストするかをはっきり示して勉強するように促しました。
ですが勉強が嫌いなようで、何かと勉強できなかった言い訳を作ってきました。
「週1回じゃ全く覚えられないんだよ。自分で勉強しなきゃ。それか週1回来て1年間勉強するよりも、1年分48回毎日日本語クラスに来て勉強した方が良いんじゃない?」と勧めたりもしました。
彼女のお母さんは彼女にとても期待しているようで、ダンスを習わせたり、ピアノ(だったかな?)を習わせたり、日本語を習わせたりしているようです。
そして毎回彼女と一緒にタクシーで日本語クラスに来て、彼女のクラスが終わるまで事務所でスマホをいじりながら待っています。
それも問題があって、彼女のお母さんが毎回日本語クラスの時間を決めてるにもかかわらず、毎回日本語クラスに遅れてきます。
へたすると30分くらい遅れて来るので、実質の授業は25分くらいしかありません。
「遅れて来るとあなたの授業料が無駄になるんだよ。もし時間通りに来られなかったら確実に来れる時間に時間を決めることだってできるでしょ?30分遅らせたって私は全然大丈夫なんだから・・・」と提案しましたが、全く変わりませんでした。
彼女が興味が持てるように時々ゲームを取り入れたり、マンガの話をしたりと授業も工夫しましたが、やはり本人が興味がないんじゃ何をやっても駄目でした。
加えてその語学学校にはぐうたらな事務員がいました。
その時間帯は他の語学クラスがありませんでした。つまり彼女1人の為に教室を開けなければならなかったのです。
私はいつも時間通りに学校に行っていましたが、1度として時間通りに教室が開いている日はありませんでした。
その事務員が来るまで外で30分待つこともあります。
たいてい生徒のお母さんが事務員に電話をして、数分待っていると事務員が来て鍵を開けるという流れでした。
たぶん事務員は近所のレストランでおしゃべりしているんだと思います。
そして1度も慌てて走ってくる様子もなく、平然とにこやかに「こんにちは~!」と言って鍵を開けます。
1度も謝ったこともありません。
まぁメキシコですから時間にルーズなのは知っていましたから怒りもしませんでしたが・・・
そのうち学校のオーナーも堪忍袋の緒が切れたようで、その事務員を解雇しました。
新しい事務員が約10日後に来て時間通りに教室を開けるようになりました。
そしてさらに2~3週間後、今度は私に鍵を預けて「自分で鍵を開けて授業してくれ」と言われました。
もう既にぐうたら事務員で1年以上が過ぎていたので、もっと前からそうしてくれたら良かったのに・・・とは思いましたけどね。
そしてついに私も、教えても教えても教えても勉強しない彼女に飽き飽きして、彼女のクラスを下りる事にしました。
お金の為だけに興味もない人に教えてもつまらないですからね。